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笑顔忘れず70キロ完走!66歳・欽ちゃんが涙のゴール
2007年08月20日
 欽ちゃん、涙のゴール!! 日本テレビ系「24時間テレビ30『愛は地球を救う』」(18日後6・30〜19日後8・54)のチャリティーマラソンに挑戦していたタレント、萩本欽一(66)が19日午後9時5分、東京・北の丸公園の日本武道館にゴールした。26時間以上に及ぶ70キロの旅。66歳という歴代ランナー最高齢のチャレンジは、惜しくも番組放送内でのゴールはならなかったものの、完走という感動で締めくくった。

 あふれる涙を欽ちゃんは何度も手でぬぐった。会場には割れんばかりの「欽ちゃんコール」が沸き起こり、メーンパーソナリティーのタッキー&翼、チャリティーパーソナリティーの黒木瞳(46)、新庄剛志(35)らが出迎える中、午後9時5分、ついにテープを切った。

 惜しくも番組放送内でのゴールとはならなかったが、タキツバの滝沢秀明(25)、今井翼(25)らと熱く抱擁し「皆がね、『欽ちゃん、欽ちゃん』って言うから、もう泣けちゃったよ。走っていても、多くの皆さんが『頑張れ』って。一生懸命応援してくれて、ありがとうね。本当に幸せです」と感激至極。マラソンのスターターを務めたコント55号の相方、坂上二郎(73)も武道館に駆けつけ、「ゴールおめでとう! バンザーイ」とたたえた。

 66歳の精魂尽くした挑戦だった。18日午後6時58分に神奈川県内をスタートし、ゴールまでの70キロの道のりは、疲労と足の痛みとの闘いの連続。同午後10時過ぎ、左足裏に湿布を張ってから痛みは増し、気温が35度に達した19日午前9時すぎには感覚がなくなるほど、左足がまひした。

 そして、ついに同午後2時前には左足が思うように動かない状態に。残り10キロを切ると、笑顔がなくなり、辛そうな表情が浮かんだ。道ばたに座り込むこともあったが、沿道からのエールには必死に笑顔を作って応えた。みんなの声援に支えられてのゴールだった。

 昨年10月から10カ月間に及ぶトレーニングを積んだ。実業団陸上の選手並みに1日約30キロを走ったことも。総距離422キロを走り込んで本番を迎えたが、40キロから先が「全く想像つきませんでした」と振り返った欽ちゃん。「ディレクターは『できれば飛ばしてください』『急いでください』って。でも、飛ばないよね。急がないんですよね」。自身のペースを守り通して走った結果が、感動の完走だった。

 番組の今年のテーマは「人生が変わる瞬間(とき)」。今回のテーマに自ら体を張り、最後まであきらめずに挑んだ姿は、シニア世代への心強いメッセージにもなったに違いない。


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