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| 文化・芸能 |
2007年09月04日
歌手・桑田佳祐（５１）が世界の巨匠・故黒澤明監督と“共演”することが３日、分かった。桑田がイメージキャラクターに起用されたアサヒ飲料の缶コーヒー「ワンダ モーニングショット」のテレビＣＭ（４日からオンエア）に黒澤監督が合成で出演しているもの。実際は交わることのなかった２人の意外なツーショット。黒澤ワールドに巻き込まれた桑田の“迷”演技も注目だ。駅のホームで桑田が「ワンダ モーニングショット」を開けると、突然、黒澤監督が現れ「スタート！」の声をかける。線路に騎馬武者がなだれ込み、黒澤監督に促された桑田もその馬群に加わる…。バックに流れるのは新曲「風の詩を聴かせて」のカップリング「ＮＵＭＢＥＲ ＷＡＮＤＡ ＧＩＲＬ～恋するワンダ～」。桑田と黒澤監督の超豪華コラボが実現した。
桑田と黒澤監督の共演という異色アイデアは、実は桑田本人から出たものだった。ＣＭに出演するに当たって桑田は企画段階から制作に参加し、さまざまなアイデアを出した。新ＣＭの第１弾ということで、インパクトのある共演者を模索していたが、その中で桑田が挙げたのが黒澤監督の名前だった。
ジャンルもキャラもまったく違う２人だが、ものづくりへのこだわりは同じ。桑田はＣＭ撮影現場で、ＯＫにもかかわらず「もう１回いい？」と納得がいくまで演技したという。騎馬武者が着けている甲冑（かっちゅう）は実際に黒澤監督の映画「乱」で使用されたもの。出演者、スタッフにも“本物”にこだわる黒澤イズムがしっかりと息づいていた。
黒澤監督の映像も映画「乱」のメーキングから抜粋したもの。黒澤監督の映像がＣＭに起用されるのは０５年の日立製作所の企業広告以来。生前には、ウイスキーのＣＭでフランシス・フォード・コッポラ監督（６８）とツーショットを披露したこともある。
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