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| 政治・経済 |
2007年08月23日
インド訪問中の安倍晋三首相は二十二日夕（日本時間同日夜）、ニューデリーの迎賓館でシン首相と会談し、地球温暖化対策や経済振興に関する日印両国間の連携強化で合意した。安倍首相は、二〇五〇年までに温室効果ガスの半減を目指す自らの環境戦略「美しい星５０」について説明し、世界第五位の同ガス排出国であるインド側の協力を要請。シン首相は、安倍首相の戦略を「高く評価する」と表明した。ただ、五〇年までの期限設定には「長期目標は真剣に考慮する」と述べるにとどめた。
地球温暖化対策に関して両首脳はまた、京都議定書に続く一三年以降の新たな枠組みづくりのため、インドの議論への参加を前提に足並みをそろえていくことを確認した。
経済関係では、デリー－ムンバイ間の産業インフラ整備構想に対し、安倍首相が「具体化のため緊密に協力していくことを検討したい」と日本の積極関与を表明。両首脳は、経済連携協定（ＥＰＡ）早期締結の必要性でも一致した。
安全保障分野では、外相や防衛次官級対話の充実で合意した。
会談後の共同記者会見でシン首相は、核拡散防止条約（ＮＰＴ）未加盟のインドの民生用原子力利用に関し、将来的な日本の支持に対する期待を表明。安倍首相は「唯一の被爆国として核の不拡散、核軍縮を重要視しており、注意深く検討していく」と慎重姿勢を示した。
両首脳は会見に先立ち、会談の成果と環境分野での合意をまとめた共同声明に署名した。
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