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<国会>代表質問スタート 攻める民主、かわす首相
2007年10月4日
参院で野党が過半数を占める「ねじれ国会」の本格論戦が、3日の衆院本会議代表質問で始まった。政府提出法案に対する事実上の「拒否権」を持ち攻勢に出る民主党に対し、福田康夫首相は「野党と誠意を持って話し合いたい」と繰り返した。格差是正などで民主党に歩み寄る首相の戦術に対立軸を消されると踏んだ民主党は参院提出の独自法案の「丸のみ」を要求して対決構図をアピールした。
◆攻める民主
「民主党案を採用すべきだ」。代表質問で民主党の鳩山由紀夫幹事長は、同党が国会提出した被災者生活再建支援法改正案、年金保険料流用禁止法案などの「丸のみ」を次々と要求した。
参院選で大勝した同党は「民意は我にあり」と独自法案を参院で可決し、衆院で与党に賛否を迫る「踏み絵」戦術を取る方針だ。参院通過の法案を衆院で与党に否決させることで「与党は民意を無視した」と訴えるハラだ。
背景には福田政権が「自立と共生」を掲げ、格差是正などで民主党に歩み寄る戦術を取っていることへの警戒感がある。「自立と共生」は98年の民主党結党時のキーワードだった。鳩山氏は「小泉・安倍路線の若干の修正ではこの理念にほど遠い。一切『自立と共生』を使わないでもらいたい」と指摘した。
民主党の2人目は年金記録漏れ問題に火を付けた長妻昭・政調会長代理。安倍晋三前首相の突然の辞任表明で中止になった9月12日の代表質問用に準備した「幻の原稿」に手を入れ、約80項目もの質問を繰り出した。細部を突く質問を聞いた小泉純一郎元首相は「本会議と委員会(の区別)が分かっていない」と、うんざり顔だった。
◆かわす首相
「批判の応酬に終始するのではなく、よりよい結論を出すことが政治家が国民の負託に応える道だと信じている」
福田首相は民主党の政治的な責任に言及し、対決路線に走る同党をけん制した。ただ、首相が強気に出たのはこの発言ぐらい。民主党を話し合いの場に引きずり出そうと「いんぎん」とも映るほどの低姿勢を貫いた。
自民党幹部はこの理由について「党を挙げてひたすら野党に頭を下げ、話し合いを繰り返し求める。その姿を国民に見てもらう」と明かす。話し合いを突っぱね続ける「強硬な野党」というイメージを国民に植え付けようとの戦略のようだ。
デビュー戦を終えた首相は3日夕、首相官邸で記者団にこう語った。
「もう何でもお受けしますよ。丁寧にお答えする」
◆小沢氏は登壇せず、本会議も中座
民主党の小沢一郎代表は登壇せず、代表質問を鳩山由紀夫幹事長に任せた。しかも、鳩山氏の質問が終わると、次の伊吹文明自民党幹事長の質問を聞かずに本会議を中座した。
「民主党にあえて申し上げる。(国政の)責任を分担し、国民不在の自己主張に陥ってはならない」。首相の所信をただす代表質問で、伊吹氏は小沢氏にこう呼びかけた。が、肝心の小沢氏は不在。伊吹氏は「今、小沢氏は議席におられません」と2度繰り返した。
このころ、小沢氏は国会内の控室。アフガニスタンで活動する福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」に電話していたという。小沢氏は民主党の長妻昭氏の質問が始まると再び議場入り。登壇しない理由について「他の人でも主張は変わらない」と説明しているが、自民党は「失礼な態度だ」とぶぜん。
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