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森本に伊紙が異例の8点「ヒデ2世」
2007年08月28日
 カターニャFW森本貴幸(19)が、地元テレビ局から「開幕戦ゴールはまるでナカタのようだ」と「中田2世」の襲名を受けた。26日のパルマ戦(アウエー)で1得点1アシストの大活躍。98年ペルージャ中田英寿以来、9年ぶりの日本人セリエA開幕戦ゴールに地元メディアが沸いた。ガゼッタ・デロ・スポルトは「和製デルピエロ」として特集記事を組むなど、U−22代表入りへ、まずは世論が動きだした。

 森本台風から一夜明け、イタリアは絶賛の嵐が吹き荒れていた。地元紙ラ・シチリアは8点という高評価を付け「並外れた日本の少年は、冷静で実力がある」。コリエレ・デロ・スポルト紙も「森本貴幸、この名前をチェックしなければならない。それに彼は値する」。地元シチリアのテレビ局メディア・セットがこう伝えた。「強い運を持っている。まるでナカタをほうふつさせる」。

 敵地のパルマ戦で鮮やかな先制ゴールを奪った。日本人の欧州主要リーグとしては史上5人目の開幕戦ゴールだった。堅守を誇る「最強リーグ」で、開幕戦ゴールを奪ったのは過去に98年ペルージャの中田だけ。19歳の森本の姿に、各年代の日本代表を引っ張ってきた中田が重なる。

 イタリア最大のメディア、ガゼッタ・デロ・スポルトも続いた。同社のサイトで「和製デルピエロ」として紹介。「1点目のゴールは、デルピエロを思い出させるゴールだった。GKは振り返り、ボールがネットを揺らすのを見送るしかなかった」と記した。左サイドから1アシストしたチャンスメーカーの動き、献身的な守備も高評価した。

 そのプレーはU−22代表入りを仮想したものにも通じる。パルマ戦での森本は、突破力、視野の広さを生かして左ウイングとしてプレー。中央でドンと待ち構えるFW平山を生かす上では、これ以上の人材はいない。地元メディアは「クラブのレギュラーも近い」と報じるなど、欧州最高峰での経験は、U−22代表入りの際にはチームの大きな武器となる。イタリアメディアの後押しを受け、森本の「逆輸入」が現実に近づいていく。


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