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日本、メダルなし危機 世界陸上大阪
2007年08月29日
どうしたニッポン! 男子二百メートル2次予選で2003年大会銅メダリストの末続慎吾(27)=ミズノ=がまさかの20秒70で3組6着に終わり、準決勝進出を逃した。世界選手権出場4度目で準決勝に進めなかったのは初めて。高平慎士(富士通)は1組7着、神山知也(作新学院大)も2組6着で敗退。百メートルとの2冠を狙うタイソン・ゲイ(米国)は末続と同じ3組で20秒08の1着で順当に通過した。末続の2次予選敗退で、いよいよ日本のメダルゼロの可能性が出てきた。残るメダル獲得有望種目は女子マラソン、男子棒高跳び、男子リレーなどわずかしかない。
もがく。苦しむ。ラスト百、五十…。足が進まない。ゴールが遠い。ニッポンを襲った激流が、この男までのみ込んだ。日本短距離のエース末続が、20秒70の3組6着でまさかの2次予選敗退。五輪も含めて世界の二百メートルで準決勝に進めなかったのは初めて。史上最低の結果だった。
無酸素運動の限界だった。レース後はテレビ局のインタビューで「精いっぱいやりました。いろんな思いを詰め込んで走ったけど、その思いをもっと大きくしないと勝てない。声援に応えられなかったことが一番の悔い」と話すと、そのまま医務室に直行。頭痛を訴え、点滴を受けた。
夢よりも現実を優先したはずだった。「北京へのステップではない。こんなに大きな大会をステップにはできない」。スプリンターとしての誇りを懸ける百メートルを捨て、世界で実績を積み上げてきた二百メートルに専念した。自国開催で失敗は許されない。責任感を全身で受け止めていた。
開幕前。盛り上がりに欠ける状況を心配し、「陸上を知らない人でもいいから、まずは(会場に)来て盛り上がってほしい」とメッセージを発信してきた。調整も万全だった。砂上の走り込みで足首のバネを鍛え、富士山を仰ぎ見ては坂道ダッシュを繰り返した。「弱点を鍛える時間が欲しかった」。今季の二百メートルを日本選手権だけに絞り、走る欲求も十分にたまった。あとは大阪で爆発させるだけだった。
「できるだけ長くグラウンドに立ちたい。何とか最後の最後まで残りたい」。その意気込みもむなしく、わずか1日で終戦。フィニッシュラインを過ぎて座り込んだ末続は、順位が表示された電光掲示板をうつろな目で見つめた。スプリントのエースをも巻き込んだ負の連鎖。この流れを断ち切るには、救世主の出現を待つしかないのか。
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