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2007年09月03日
横浜市神奈川区のアパートで家宅捜索に入ろうとした警視庁新宿署組織犯罪対策課の警部補（４１）が拳銃で撃たれ重傷を負った事件で、神奈川県警は二日、殺人未遂などの疑いで、指定暴力団山口組系の元組幹部福原真澄容疑者（３７）を指名手配、同容疑者は同日午後、大阪市内で発見、逮捕された。逮捕の際、実弾一発を押収したが、犯行に使った銃については「関西方面で捨てた」などと供述している。アパートの契約者で福原容疑者と同時に逃げた組関係者の片山勝啓容疑者（３５）も公務執行妨害容疑などで指名手配し、発見を急ぐ。
調べでは、福原容疑者は一日午前五時二十分ごろ、横浜市神奈川区栗田谷のアパートで、銃刀法違反容疑で家宅捜索に入ろうとした警部補に拳銃一発を発射し、左腕に全治三週間のけがを負わせた疑い。片山容疑者は家宅捜索に入ろうとした捜査員を妨害するなどした疑い。
これまでの調べに、福原容疑者は「拳銃は自分の物だ」「撃ったのは事実だが、当たっていないはずだ」などと供述、殺意を否認している。
福原容疑者は二日午後一時すぎ、大阪市西淀川区のガソリンスタンドから知り合いの捜査員に電話で「出頭したい」と伝え、大阪府警に身柄を確保された。府警は同日夜、身柄を神奈川県警に移送。同県警は銃の在りかや片山容疑者の行方などについて追及する。
県警によると、福原容疑者は八月二十日に大阪市内の組から破門された。片山容疑者は別の組の周辺関係者で同月二十四日にアパートの賃貸契約を結んでいた。
二人は拳銃発砲後に逃走したが、銃撃を受け退避した警視庁の捜査員らはベランダ側から福原容疑者が逃走したのを見逃したため、一一〇番通報で駆け付けた神奈川県警の捜査員は立てこもり事件とみて、約二時間半近く無人の部屋を取り囲んだ。
二日夜、大阪府警から神奈川県警に移送された福原容疑者は、東海道新幹線の着いたＪＲ新横浜駅から、ワゴン車に乗せられて留置先の県警神奈川署に到着。頭に灰色のジャンパーをかぶせられ、捜査員にうながされるように車から降りると、ゆっくりと歩いて署内に入った。
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