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離島へ売られた少女2人 歌舞伎町から奄美大島
2007年09月23日
14、15歳の少女2人が東京・歌舞伎町で知り合った男に、鹿児島・奄美大島のスナックにホステスとして引き渡され、客とわいせつ行為をするよう強要されていた疑いが強いことが22日、警視庁少年育成課の調べで分かった。少女らが風俗店に引き渡されるケースはあるが、離島に連れ出されるのは異例。同課は児童福祉法違反(虞(ぐ)犯者引き渡し)容疑などで捜査しており、男がスナック経営者の男に少女を引き渡した経緯や、経営者らからの指示内容などの解明を進める。
■「旅行気分で行ってみな」
調べでは、男は今年5月20日、歌舞伎町の路上で、都内に住む中学3年(14)と無職(15)の少女2人を「奄美大島で働かないか。1カ月に15日ぐらい働けば70〜80万円になる。旅行気分で行ってみな」などと誘った。
男は、18歳未満は禁じられている客への接待のほか、わいせつ行為も強要される可能性があることを知りながら、同月26日に少女2人を奄美大島に連れて行き、スナック経営者に引き渡した疑いが持たれている。男は「本当の年齢は絶対に言うな。19歳と20歳だと言え」と指示していた。
■「殺すぞ」わいせつ強要
2人はスナック経営者の自宅で寝泊まりしながら店で働いたが、給料は一度も支払われなかった。さらに、経営者らから「殺すぞ」などと脅され、営業時間後にホテルなどで、スナックの客や経営者ら数人ずつとのわいせつ行為を強要されたという。男も店の要求に応えているか確認したり、脅したりする電話を2人にかけてきていた。
6月下旬になり、中学3年の少女が、客に自分たちの実年齢と奄美大島に連れて来られた経緯を話したことなどから、経営者が2人は18歳未満であることを知り、帰京させた。2人は7月18日、王子署へ被害を届け出た。
2人は歌舞伎町のキャバクラで働きたいと知人女性に相談し、奄美大島に連れ出した男を紹介されていた。男は30歳ぐらいで、暴力団関係者とみられる。少年育成課は、男が金策に困り、スナック経営者から紹介料を受け取るため、少女2人を引き渡したとみている。
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