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那覇空港で中華航空機炎上、乗客157人は全員避難・無事
2007年08月20日
 20日午前10時35分ごろ、那覇市の那覇空港で、台湾・台北発那覇行き中華航空(チャイナエアライン)120便(ボーイング737―800型機)が着陸、駐機場に移動して停止後、左主翼下の第1エンジンが爆発、機体が炎上した。

 事故当時、日本人乗客18人を含む同便の乗客157人は全員、脱出用装置を使用して避難し、無事だった。乗員8人も全員脱出したが、1人がけがをしているとの情報もあり、那覇市消防本部などが確認を急いでいる。

 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、事故調査官3人を現地に派遣した。

 国交省や、那覇空港事務所によると、同便は午前9時23分、台北を離陸し、同10時28分に那覇空港に着陸。管制官の指示を受けて空港北側にある第41番スポットに移動、駐機した直後にエンジンから出火したという。火はそのまま搭載燃料に引火したとみられ、機体全体が炎に包まれたという。エンジンのほか、胴体の大部分を焼き、約1時間後に鎮火した。

 乗客は、乗員の指示で全員が、ドアに内蔵されている脱出用シューター(滑り台)で、機外に避難。乗客の中には、幼児2人も含まれていた。7歳男児が脱出後、気分が悪くなり病院に搬送された。

 国交省などによると、出火したのはアイドル運転中の第1エンジンで、同省や事故調では、地上走行中にエンジンにトラブルが発生したとみられるとしている。同便のパイロットからは異常を示す連絡は一切なく、エンジンは突然、爆発したという。

 事故後、同空港は滑走路を閉鎖したが、午前11時、解除された。

 那覇空港は、那覇市中心部の南西約5キロに位置する24時間空港。3000メートル滑走路が1本あり、国際線は台北、ソウル、上海の3路線が就航している。

 2004年の着陸回数は約5万7000回。自衛隊との共同利用で、自衛隊の使用回数も国内の民間航空で最多。

 警察庁は警備課長をトップとする同庁警備連絡室を設置、情報収集に乗り出した。


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