月夜に浮かぶ欲望
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2007年08月24日
警視庁立川署の友野秀和巡査長(40)が飲食店従業員佐藤陽子さん(32)を射殺後、自殺したとされる事件で、佐藤さんが友野巡査長に、部屋に無断で入ったことをとがめるようなメールを送っていたことが二十四日、警視庁立川署捜査本部の調べで分かった。事件直前の二十日午後九時五十分に送られた最後のメールには「指紋採れば分かるよね」と書かれており、捜査本部は友野巡査長が自分のストーカー行為が周囲に発覚することを恐れ、佐藤さんを殺害した可能性があるとみて、さらに動機の解明を進める。
調べでは、友野巡査長の携帯電話には、事件のあった二十日に佐藤さんが送ったメールが六通残っていた。「会いたくない」などと書かれていたほか、無断侵入を指摘しとがめるような内容とともに「ごめん ともちゃん 訴える」と書かれていた。
佐藤さんは母親に「携帯電話を見られてる」「持ち物を調べられている」などと相談していた。佐藤さんが勤務していた店の客で、友野巡査長の後輩の警察官は、捜査本部の調べに対し「『空き巣に入ったら指紋採るのかな』と佐藤さんに聞かれた」と話している。
佐藤さんの部屋の窓ガラスが割れており、捜査本部は実際に佐藤巡査長が部屋に侵入していたかどうか指紋を採取するなどして詳しく調べている。
また、友野巡査長の自宅から押収された信用調査会社の報告書から、今年初めに、佐藤さんの昼間の勤務先の調査を数十万円で依頼していたことも判明した。
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