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朝青龍、29日にもモンゴルへ 協会が帰国療養容認
2007年08月28日
 日本相撲協会は28日、東京・国技館で臨時理事会を開き、2場所出場停止や謹慎の処分を受けている横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋=が希望していたモンゴルへの帰国療養を認めた。期間は未定だが、早ければ29日にも帰国する。

 この日は、朝青龍の主治医で精神科医の高木洲一郎医師と相撲診療所の吉田博之所長が理事会に出席。病状の説明を行い、モンゴルへの転地療養が最適と説明した。その後の話し合いで師匠の高砂親方(元大関朝潮)がモンゴルまで同行して治療環境を見届けることと、日本から専門医が付き添うことなどの条件の下で、帰国を認めた。

 朝青龍は7月の名古屋場所後、腰とひじのけがで夏巡業の休場届を出しながら、母国のモンゴルでサッカーに興じていたことが発覚し、9月の秋場所と11月の九州場所の出場停止、減給、九州場所千秋楽までの謹慎処分を受けていた。

 処分での行動範囲は特別な事情がない限り、自宅、病院、高砂部屋などに限られていたが、朝青龍は東京都内の自宅に閉じこもる日が続き、担当の精神科医から「解離性障害」と診断された。

 北の湖理事長(元横綱)と高砂親方は当初、国内での治療を優先させる考えを示していたが、担当医からモンゴルでの転地療養を勧められ、態度を軟化させていた。

 理事会後に会見した高砂親方は「私が全責任を負う。早い時期に帰国出来るよう準備を始める」と話した。

 〈北の湖理事長の話〉 帰国については、送り、迎えも師匠が全責任を負うように伝えた。治療が第一の条件。公の場に出るのは認められない。それを破った場合の処分は、また理事会で決める。病気は治っても、体作りが大変だ。処分は継続する。来年初場所へ向けて、これからが試練だと思う。


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