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2007年09月04日
宮崎県の東国原英夫知事（４９）が３日の定例会見で、人間ドックを受診した結果、甲状腺に腫瘍（しゅよう）が見つかったことを明らかにした。東国原知事によると、８月１４日の検査で４、５ミリの腫瘍が２か所見つかり、同２９日に再検査。良性か悪性かの結果は、５日に結果が出るという。いつものようにメガネを鼻にずらしながら、淡々とした口調で、東国原知事は記者団に病状を語った。「腫瘍が見つかりました。しこりがあるとか、いがらっぽいとかの自覚症状はない。白血球数はそれほど増えていないようです」と表情を変えず報告した。
８月１４日の人間ドック受診後には「のどにちょっとポリープが見つかりました」と語り、比較的軽い声帯ポリープを印象づけたが、実際は甲状腺の腫瘍だった。
世田谷井上病院の井上毅一理事長によると「甲状腺の腫瘍には、良性と悪性、そしてがんがありますが、がんだとしても、深刻なものではありません。ただし、放置していると肺や骨に飛ぶ（転移する）可能性があります」と指摘。声帯ポリープの場合は、酒、たばこ、カラオケという“目に見える敵”がいるが、甲状腺腫瘍の原因は不明という。
酒はたしなむ程度、たばこは吸わない、そして数々の絶叫を経験したお笑いタレント出身の知事は「のどは弱い方ではないんですが」と自信があっただけに、戸惑いは隠せない。「甲状腺はストレスとかが大きいとお医者さんから言われました」と自分に言い聞かせるように話した。
それでも定例会見で、“東節”は健在で、遠藤農相の辞任について「何かのろわれた農水省という感じがします。トップがコロコロ変わるようなことがあっては（農業県宮崎の）農政に対して安定感を失う」などと言いたいことを言った。
「良性か悪性かは５日に結果が出ます」とし、５日には予定通り、東京、日本橋高島屋で開催される「日向自慢みやざき展」で県産品のＰＲを行う。７日からは県議会などの公務もあるが「結果次第で対応を考えたいが、大丈夫じゃないかと楽観視しています」と最後まで平静を貫いた。
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