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杉並強盗傷害 韓国人2人逮捕状 身柄引き渡しへ 世田谷強殺関与か
2007年09月08日
東京都杉並区で平成15年1月、歯科医師の男性と妻=ともに当時(78)=が殴られて現金などを奪われた事件で、警視庁が強盗傷害容疑で韓国で服役中の50代の男2人の逮捕状を取ったことが7日、分かった。日韓犯罪人引渡条約に基づき身柄引き渡しの手続きに入っている。犯行グループはこの2人を含む韓国人の男5人と特定。この事件の3日後に世田谷区の会社社長、上野寿幸さん=当時(65)=が殺害された強盗殺人事件にも5人が関与したとみて全容解明を急ぐ。
組織犯罪対策2課の調べでは、5人は15年1月18日、杉並区宮前の歯科医師宅の窓ガラスを破って侵入、夫妻に暴行を加えて軽傷を負わせ、現金10万円と商品券(1万2000円相当)を奪った疑いが持たれている。
現場に残っていた催涙スプレーなどの遺留品のDNA型鑑定から、組対2課は別の強盗事件で韓国で服役している2人が関与したと断定。2人はまもなく刑期を終えて出所するため、外務省を通じ、韓国政府に身柄引き渡しを求める文書を送った。
組対2課は5人のうち、これまでに別の都内の強盗傷害事件で運転役の全亨祚被告(51)=強盗傷害罪などで起訴=と鞠重烈被告(54)=同=を逮捕。さらに、今回身柄引き渡しを求めている2人のほか、韓国で服役中の50代の男が犯行に関与していたことも新たに判明した。この男は20年末に刑期を終えるため、今後同様に引き渡しを求める。
都内では11〜15年にアジア系外国人による資産家ばかりを狙った強盗事件が約15件発生。このうち、世田谷区で15年1月21日に上野さんが殺害され現金50万円が奪われた事件では、鞠被告が「仲間と家に入った」と犯行を認める供述をしている。組対2課は、身柄引き渡しを受ける2人を追及して裏付けを進める。
5人は14年9月に豊島区の元学校法人名誉理事長=当時(88)=宅で、現金700万円などが奪われた事件にも関与したとみられる。一連の事件は、家人をエビぞりにさせた状態で縛り、片言の日本語で脅す手口などが酷似している。
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