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2007年09月18日
豪雨に見舞われた東北地方北部は、１８日朝も断続的に雨が降り続いた。秋田県北秋田市では１７日夕、はんらんした阿仁（あに）川に女性が車ごと流されて行方不明となり、岩手県紫波町（しわちょう）でも１８日未明、北上川の増水で冠水した町道で新聞配達中のバイクの男性（６４）が転倒して流され、行方不明となった。
北秋田市の避難所では男性（８８）が突然倒れ、死亡した。
読売新聞のまとめでは、１８日午前１０時現在、床上浸水は秋田県大館市など秋田、岩手県で計４３棟、床下浸水は両県で計２４８棟。避難指示は、秋田県北秋田、能代市など秋田、岩手県で計３３７１世帯６６４８人、避難勧告は、北秋田市など秋田、岩手、青森県で計８５３６世帯２万３３１２人に上った。
北秋田市では森吉地区など約５０００世帯が断水し、周辺自治体が給水車の派遣を検討している。
交通網への影響も相次ぎ、秋田新幹線やＪＲ花輪線、釜石線などは１８日、全線で終日運休。ＪＲ奥羽本線なども一部区間で終日運休となった。また、冠水や土砂崩れのため、秋田県内の国道４路線１２か所と県道２４路線２７か所で全面通行止めとなった。
降り始めの１５日午後７時からの降水量は、１８日午前８時現在、仙北市鎧畑２８９ミリ、北秋田市阿仁合（あにあい）２７６ミリ、鹿角（かづの）市湯瀬２５９ミリなど。秋田県内１０か所では、１８日午前３時までの２４時間の降水量が観測史上最高を記録した。
気象庁によると、大雨をもたらした前線は活動が弱まりつつあり、激しい雨のピークは越えた。ただ、「河川のはんらんや土砂災害などには引き続き警戒が必要」という。
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