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2007年09月20日
京都府警南署の巡査部長（４５）が自宅で殺害された事件で、田辺署が殺人容疑で逮捕した二女（１６）が、調べに父親の女性関係について「数年前に知って、許せなかった」と話していることが１９日、分かった。調べでは、二女の両親は仲が良くなかったといい、数年前に父親と母親が口論になった際、二女は母親から父親の女性との関係を知らされたという。同署は同日、自宅を家宅捜索し、二女のノートパソコンやメモ帳など数点を押収。父親に憎悪を抱き、殺害を決意するまでの経緯を調べる。
二女は、小学校高学年のころ、「お父さんにたたかれる。嫌い」と同級生に漏らしていたことも判明した。同級生の証言などによると、二女は小学校の高学年のころ、父親にたたかれたことがあったほか、髪の毛を引っ張られることもあった。「お母さんは好き。お父さんはわたしをたたくし、性格が合わないので嫌い」と話していたという。
二女は中学２年以降、黒ずくめの衣装が特徴の“ゴシック・ロリータ（ゴスロリ）”に興味を示すようになったといい、調べによると犯行直前、パジャマから黒いワンピースに着替えて犯行に及んでいたという。オノは犯行の５日前に近くのホームセンターで購入し、自室に隠していた。普段から家族の中で寝るのが一番遅かった二女は、家族が寝静まったのを確認し犯行に及んだとみられる。これまでのところ、事件について二女が反省している様子はみられないという。
二女が通っていた専門学校によると、二女は２年生でビジュアルデザイン専攻。文化祭では模擬店の飾り付けを率先してやり、クラス対抗の球技大会ではミスしてもひょうきんなしぐさで盛り上げるなど、ムードメーカー的な存在だった。教頭らは「予兆らしきものはなかった。悩んでいた様子も一切聞いていない」「休みがちな人に声掛けするなど友達思いの子だった。ショックを受けている人もいると聞いている」と語った。
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